東京へお中元に行った時のこと。
地下鉄の三越前駅のホームを
歩いている私の前を
年老いた女性が一生懸命
一歩一歩進んでいた。
目に入った靴は私の母のものと
よく似ていた。
母の歩いていた姿と重なった。
靴を履くときに自力でさせずに
もっと手伝ってあげればよかったなあ・・・
と後悔の念が走った。
と同時に思わず感情が込み上げた。
もう、したくてもできないのである。
私はその靴を見続けた。
その内、その靴は
私の視界から消えていった。
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