我が家の次男坊主がいない。
どこへ行ってしまったのか?
不慣れな大型ショッピングモールであちこち捜す。
屋上のアクロバットのイベントを眺めている暇はない。
しかしながら、いない。
いそうなところにもいない。
もしや誘拐されては・・・と思い、直ぐにアナウンスをしてもらう。
そんなところへひょっこり戻ってきた。
あ~よかった・・・
と、夢から覚めた。
次男坊主は布団から上のほうへ全身を這い出して
静かに寝息を立てていた。
思いはふと自身の父親へ飛んだ。
父は最後の別れのときにどういう思いだったのだろうか?
迷子を捜す親の気持ちとも比較にはならないだろうなと想像する。
すでに意識がないとしても、
意識あったときに別れの予感をどのように感じたのだろうか?
絶望は迷子が親を思うときの気持ちに近いような気がする。
「お前に頼んだから大丈夫だ。」
父がベッドで微笑んで言ったあの言葉を
未来への希望の言葉を
心の襞に仕舞いこむ。
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